2015.10.29

Japan IT Week 秋 2015

幕張メッセ6

「第5回 Web&デジタルマーケティング EXPO」

「第6回 クラウドコンピューティング EXPO」など

8つの展示会を集めた「Japan IT Week 秋 2015」に行ってきました。

 

場所は幕張メッセ。

幕張までは東京駅から京葉線の特急で23分。。。なのですが、

東京駅の新幹線ホームから京葉線のホームまでが遠い。

同じ東京駅の中なのに地下鉄1駅分くらいの距離があります。

華やかな東京駅の中央から地下深くに降りていくと、

次第に人も店舗も減ってきて、重苦しく寂しくなります。

このホームに向かっていると、二度と地上に戻れなくなる

のではないかという感じで、何か気分的に辛いものがあります。

でもこれがまた華やかなディズニーランドや幕張新都心に

通じているというのが面白い。

陽の極みから陰の極みへ、そしてまた陽の極みへ。

このホームへ向かう通路は、思い切って陰の雰囲気を

演出するといいのではないだろうか。

落日や三日月にはじまり、雷鳴と遠吠え、コウモリやドラキュラ、

モグラやミミズ、ゾンビとゴーストバスターズ、

カタコンブ・ド・トウキョウ、棺をデザインした列車等々

それなら長い通路も飽きないし、人気のないエリアが

東京駅の新名所に変わること間違いなし。

 

幕張メッセ2

というようなことを考えながら到着した幕張メッセ。

ビッグサイトのギフトショーほどではありませんが、

それでもなかなかの盛況でした。

 

幕張メッセ4

俯瞰すると、夜景に浮かぶ街並みようにも見えます。

人が多くてごちごちゃしている感じは

祭りの屋台か都市近郊のスラム街のようでもあります。

幕張メッセ3

見ていて意外とおもしろいのが天井。

最小限の支えで広い空間を覆っている構造物の

整然とした形と、下の会場の騒然とした感じとの

対比がいい。

 

で、肝心の内容。今回はデジタルマーケティングと

通販ソリューションの部分を中心に話をききました。

業界全体が比較的若いので、元気はありますが

まだこなれていない感じもあります。

常に新しそうなことを言ってナンボ、

勢いこそすべてで、自分たちこそが天下の覇者と言い張る。

でも、それを言っているのが新卒3年目ぐらいのスタッフで

卸売業と小売業の違いさえ理解していなかったりする…

まあ、そんな中で今やオーソドックスといえるSEOや

リスティングにはじまり、ソーシャルメディア、動画、アプリ、

ゲーム、VR、占いなどの枝葉が付けられていく。

そしてそれらを並べてソリューションだと言い、

それがうまくいかなければタダにするのだそうだ。

まことに胡散臭い話ではあるが、

この盛り場的雰囲気の中では、それがもっともらしく思えるのである。

 

でも、そんないかがわしさの中であらためて理解できたこともある。

 

まず、そういうサービスに最初に手を出すのは

儲かっている会社で、使い方のわからない予算を任された担当者。

業者はそれに群がって貪欲に他人の金を食い尽くし、

食い尽くした貪欲さを「営業実績」と言い換えて、次の獲物の餌にする。

餌が餌を呼んで、それらが点から面へと広がりだすと、

今度はそれが世の中の常識へと変わる、という仕組みになっている。

 

でも、よく見るとそれらの中で一番中心にあるのは、

実は最もオーソドックスな検索キーワードの決定と

その扱い方の問題で、それは即ち、

<明確な目標の設定と、その目標への地道な努力の積み重ね>

という、それこそオーソドックスな企業努力のことなのである。

 

会社の目標をシンプルなキーワードではっきり示せるまで磨くこと、

そしてそのキーワードを社内にしっかり落とし込み

外に向けて浸透させるためにきめ細かく辛抱強く改善を続けること。

なすべきは、そいうことに尽きるのだろう。