2015.11.6
冷たい物流の甘い誘惑 お歳暮とおせち 2015
お歳暮とおせちという少々古めかしい風習も
時代とともに変化しています。
ここ最近の傾向は、保存・輸送技術とインフラの進展による
冷凍・冷蔵品のお歳暮が増え続けていることと
スイーツの割合が増え続けていることです。
迎春 天然魚7品盛
伊勢海老の塩蒸しを中心に
徳島沖の天然品で揃えた豪華なセット。
良いものを少しずつという世帯にぴったり。
調理済みで手間いらず。至れり尽くせりです。
「迎春 天然7品盛」10000円(税抜)
天然えび塩焼き×2、天然あわび煮付×2、天然サザエ醤油煮×2、
天然伊勢海老塩蒸し×1、天然鰆の柚庵焼×2、天然味付なまこ×1、
天然はも照り焼き×2
松阪牛・近江牛
冷凍輸送で特に人気が高いのが肉類です
3大ブランド牛をはじめ佐賀や山形など
全国に優秀な質のものがあります。
松阪牛肩ロースすき焼き
とろけるように甘く、柔らかく、
その風味豊かな味わいは、まさに「肉の芸術品」です
400g 12000円(税抜)
500g 14000円(税抜)
近江牛肩ロースしゃぶしゃぶ
究極の味と香りで料理人に選ばれる
旨みを凝縮した肉質
300g 8000円
600g 15000円
次にスイーツですが、<おやつが主食を駆逐する!>
というような勢いでスイーツの人気は高まっています。
銀座千疋屋 銀座タルト
サクサクのタルト生地に
フルーツの銘店「銀座千疋屋」のフルーツを
たっぷり使ったフルーツタルト。
特盛デコレーションの派手なスイーツ。
この華やかさが人気なのですが、
これはお歳暮というよりクリスマスのイメージです。
お歳暮という旧習慣の上に
クリスマスという新習慣が重なって
その境目が曖昧になりつつあるのかもしれません。
直径15cm 4000円(税抜)
新菓人 キューブロール
職人の技術で、四角い渦巻きに仕立てた
目にも新しい新感覚ロールケーキ。
パッケージもかわいく仕上げています。
松阪牛が「味の芸術」なら、こちらは「味のポップアート」。
これはフェイクなのかフィギュアなのかジョークなのか?
食べ物なのか飾り物なのかおもちゃなのか?
渦巻きがはてなマークに見えるほどの
おいしい疑問です。
バニラ・ショコラ・ストロベリー×各1個(計3個) 2593円(税抜)
おせち
おせちも保存流通技術の変化を受けて変わっているのですが、
面白いことにこちらは見た目をあまり変化させないような
変わり方をしています。
見た目を変えないで、保存方法を
「乾燥と塩」→「酸化防止剤」→「冷凍・冷蔵」
というふうに変化させてきています。
電気を使って作り出される<冷>という環境が
工場から輸送を経て家庭まで連続している
というインフラの成立が
現在の日本のお歳暮を支えています。
日本料理 青柳
リストランテ アポルト
広東名菜 赤坂離宮
和洋中おせち三段重(3~4人前)
27500円(税抜)
様々な食材をそれぞれ丁寧に調理して
小さな仕切りの中にきっちり詰めて
それを彩りよく並べる。
さらに日本の伝統食材だけではなく
そこに洋と中も重ねる。
というものを大量生産品として流通させる。
というのだから日本ってすごいのですが、
あまりに複雑に組み合わせで
それがよく出来過ぎていて
逆に少々不安なくらいです。